中国地方のスキー場は、残すはユートピアサイオトとみずほハイランドのみの営業となりましたね。
今月末までの営業の見込みですので楽しかった今シーズンを思いつつ、滑り納めしたいですね。
ところで、JR三江線の営業も今月末までとなりました。
こちらの『乗り納め』をしたいと思い、今日は三江線に乗ってきました。
『天空の駅』と称される宇都井駅での下車を考え、近辺の観光スポットを調べたところ池月酒造さんがヒット。
距離も徒歩でなんとか行けなくもない距離。
ということで今回は乗り鉄旅の内容です。
JR三江線とは
広島県三次市と島根県江津市を結ぶ全長108kmのJR西日本の鉄道路線です。
全線、単線・非電化です。
廃止日は2018年4月1日です。
池月酒造について
池月酒造は島根県邑智郡邑南町に位置しています。
最寄駅はJR三江線・宇都井駅です。いえ、間もなくでした、となります。
徒歩で約5km、1時間強かかります。これも間もなくでした、となります。
出典:google map
旅の流れ
広島都市圏のラッシュから
自宅の最寄り駅から山陽本線に乗車し、広島駅まで向かいます。
車両は227系の8両編成、大都市圏と変わらない通勤ラッシュの風景です。
広島駅では6両や8両の電車が目立ちます。
▲変貌を遂げた広島駅に到着
広島駅から芸備線へ乗り換え
▲4両編成のディーゼル車
広島駅で芸備線に乗り換えます。
途中の下深川で後ろ2両切り離し、前2両が三次行きとまります。
『三江線廃線特需』の影響か、座席はほぼ埋まっていて立ち客も結構います。
三次駅から三江線へ乗り換え
▲大盛況の三次駅
三次駅で三江線に乗り換えます。
車両は3両編成、ラッシュのピーク同様の混雑です。ものすごい人です。
三江線は廃線特需により、JR西日本きってのドル箱路線になっています。
平日でこの様子、この土日や最終運行日はどうなることやら。
宇都井駅に到着
▲旗を振り、列車を見送る住民の方がいます
宇都井駅は三江線の駅では天空の駅として最も有名な駅ですが以外にも下車する人は少なかったです。
周辺にめぼしい観光名所がないためでしょう。
▲結局、クルマですか
▲こうして見ると団地の階段のよう
宇都井駅は階段のみでエレベーターはありません。
『宇都井駅』という昔の公団団地のような感じの駅です。
▲列車が去っても駅には人が
このあたりの家の屋根瓦は朱色のような茶色が目立ちます。
広島の東広島あたりもこの色なんですよね。
徒歩で池月酒造さんへ
いよいよ今日の旅のハイライトへ向かいます。
▲いい看板ですが
歩いてほどなくして、清酒・白蘭の看板が目に入ります。
三次市の銘柄です。
しかしお店は営業していない様子でした。
ここで角打ちの妄想をしてみます。気持ちのよいことでしょう。
春の空気を吸い込みつつ、ひたすら坂道を上ってゆきます。
くつろぎの一杯
▲広島駅で買っておいたワンカップ
念のために買っておいた亀齢のワンカップを休憩として呑みます。
何もこんなところでこんな時に飲まなくても、といった感じですが。
アテは川の流れる水の音・土の匂い・芽吹きの香です。
気持ちの良い、素晴らしいくつろぎの一杯となりました。
くつろぎの一杯が後悔へ
坂道がさらに急になります。
酔いが回ってきました。
足取りが重くなり、先ほどのくつろぎの一杯を後悔します。
それでも頑張って池月酒造さんを目指します。
池月酒造さん
▲店舗棟
▲母屋
▲店舗内部・豊富な種類があります
11時過ぎに宇都井駅を出てから1時間20分後、12時30分ごろに到着です。
外のインターフォンを押し、蔵の方に出てもらいます。
どれにしようが迷います。
『誉池月 超辛口 純米 八反錦 木槽しぼり 生詰 一回火入れ』を買いました。
アルコール度18.0度以上19.0度未満、日本酒度+10.0度です。
原料米は広島県三次市産の八反錦です。
三江線沿線の風土が味わえるお酒となっています。
『生詰 1回火入れ』とありますので、ビン詰め前の2回目の火入れをしていません。
日本酒の加熱処理(火入れ)は通常、搾った後とビン詰め前の2回行われるようです。
生酒ではないので必ずしも冷蔵保存する必要はありません。
ちなみに、ビン詰め前のみだけ1回火入れをしたお酒のことを『生貯蔵』といいます。
酒蔵前の通りが洗練されている
▲酒蔵の向かいには立派な建物が連なっています
▲普通に現役です
写真ではうまく表現できていませんが、この酒蔵のある通りは洗練されています。
建物が昔ながらの立派なスタイルというか。
寂れていはいますし空き家もあるようですがとても魅力があります。
宇都井駅の近辺最大の見どころでしょう。
ゲストハウス×角打ち酒屋をやってみたい、そんな感じになります。
日高たばこ店
▲誉 池月取り扱っています
帰りの途中、日高たばこ店に寄り道です。
たばこだけでなく、アルコールやお菓子・おつまみもあります。
もちろん、誉 池月ありです。
ここで、『誉 池月 三江線』というお酒が目に付きます。
720mlのほか、ワンカップのそれもありましたので購入。
ついで缶ビールとお菓子も。
宇都井駅と誉 池月
本当に水清らか、土の匂いがする豊かなところです。
新緑の季節になればもっといいでしょう。
このような風土で醸し出されるお酒が誉 池月なのです。
ここで開けてしまいたいところですが、先ほどの亀齢ワンカップと缶ビールのおかげでアルコール頭痛に。
うづい通信部は休みだった
実はもうひとつ寄りたい場所、それが『うづい通信部』でした。
ここは駅近であり、宿泊や休憩ができます。
金曜日、あいにく定休日でお休みでした。
廃線後も営業をする情報もありますが真相は不明。
帰路へ
▲三次行き
再び来たルートで自宅へ戻ります。
さようなら、三江線です。
最終日にはマルシェも
3月31日最終日には口羽駅と宇都井駅にてマルシェが出ます。
ものすごい混雑は間違いありません。
ですがちょっと行ってみたいなという気がしています。
ぜひとも誉 池月を出してほしいところです。
楽しかったウォーキング
最後はアルコール頭痛となりましたが。
徒歩だからこそ丁寧に見て回ることができます。クルマなら日高たばこ店には寄らなかったでしょう。徒歩だから目についたのです。
こういう何にもないところだからこそゆっくり歩いて回る旅がいいのだと感じました。
そして健康的です。
今後の酒蔵訪問もクルマ利用ではなく、公共交通利用+徒歩でできるだけやってみようと思った実りある今回の三江線乗り納め旅でした。
それではまた。
ここまでご覧いただきましてありがとうございます。
コメントを残す