7月29日に大阪市西成区の西成永信防災会館にて『どうなる!どうする?地方の銭湯』というシンポジウムがあり、行ってきました。
このブログで取り上げているテーマのお酒・三江線地域・地元のこと・ヨコノリとは関係ないじゃん!と思われるかもしれません。
しかしこの銭湯についての現状、というか課題と三江線地域の地域振興についての課題は実は同じだったりするのかなと思っています。
減少の一途をたどるお客さん・高齢化していく経営者など。
そういう訳で今回このシンポジウムに参加してこのブログに書きます。
さらに、『銭湯』というカテゴリーを作りました。
どんどんカテゴリーが増えていきます。もうヨコノリは削除しようかな。
最近やってないし時間もない。
それに地域愛というか地元愛というかそういうのをやっている方が楽しい!
近く、ブログ名を変えます。
お酒は大好きなので、呑兵衛カテゴリーは続けます。酒屋さんや居酒屋や酒蔵も実はテーマが似てたりもします。
話がそれました。
三江線沿線地域のような『過疎高齢地域』と『銭湯』の2つのテーマを探って行くことでなんかある種の相乗効果が期待できるかなと思っています。
もくじ
岡山の清心温泉再建に向けたチャリティーイベントとしての意味もある
清心温泉は岡山市にあった銭湯で昨年火災により焼失してしまいました。
地域の大事なコミュニケーションの場であった清心温泉。
番頭は二宮さん。
この銭湯こそまさに私が先日参加した『フリーペーパーつくろやないか、とりあえず』で取り上げた裸の付き合いの銭湯を具現化したようなところです。
クラウドファンドで7月29日までに再建に必要な不足資金1000万円を募ることをやっていました。
「清心温泉の再建を応援しよう!」
こんな内なるテーマーのシンポジウムでもありました。
収益は清心温泉再建の資金にあてがわれます。
西成永信防災会館の内部を公開
会場となった西成永信防災会館は、毎度おなじみ大阪市西成区にあります。
料亭街のある地区に隣接しています。素晴らしいロケーションです!
この建物はもともと銀行だったものをリノベーションして、地域の防災拠点として役立てられています。
屋上の看板が銀行の看板の名残を残しているほか、内部にも至るところに銀行だったことを垣間見ることができます。
あえて剥がさず残しているのでしょう、遊び心もある防災拠点です。
銀行でしたので金庫内は頑丈です。この中に備蓄品があります。
これでこの地域の防災はバッチリですね!
料亭街を眺めることができます。
眺めるだけではなく、ぜひ飲みに繰り出してくださいね。
ただし男子限定!絶対です!
銭湯グッズの販売をやっていました
やってることが一緒ですね。
三江線グッズ販売と同じです。
銭湯関連の本やタオルなど。三江線は手ぬぐいですがここでは銭湯らしくタオルです。
印象に残った出演者の方
シンポジウムは銭湯の経営者の方や関係者の方が順番にスピーチをしてゆく流れです。
ブックトークイベントと同じですね。
みなさん熱くスピーチをされていましたが私が印象に残った方を以下に紹介したいと思います。
サウナの梅湯・湊さん
湊さんは京都市にあるサウナの梅湯を経営されています。MTRL京都に近い祇園五条エリアの高瀬川沿いにあります。
水風呂がとにかく気持ちがいい!
湊さんは両親や親戚が銭湯を経営されているわけではなく、梅湯の経営を引き継がれて現在に至っています。
スピーチに向けたディスプレイの画面がとてもシンプルです。
わかりやすくストレートに自分の銭湯経営に対する思いを表現していました。
「手取り30万から40万は欲しい!」
「最初は手取り5万くらいだった」
そりゃそうです、普通に生活できて適度に遊べるお金が欲しいですよ。
「運が良かった」
「やることを全てやった」
近くにあった暴力団が摘発されたこと、営業時間を深夜まで伸ばしたり土日祝に限って朝風呂営業を始めたこと。
このような経緯で客数を伸ばして現在の経営状況が良くなったとのことでした。
とにかくわかりやすかった。
この点が湊さんのスピーチで私が印象に残りました。
神戸・芦原温泉の安田さん
神戸市の芦原温泉の番頭さんです。
ただしシンポの正式な出演者ではありません。
清心温泉の復活を熱心にされているとのことで今回スピーチされました。
「清心温泉の二宮さんは・・・」
「清心温泉は・・・」
とにかく清心温泉のことばかりをスピーチされていました。
途中で1分くらいの沈黙されます。
お、これは感動の涙か!?
「清心温泉は・・・・」
って引き続き清心温泉のことを再び語り始めます。
沈黙は何しゃべろうか考えとっただけなのか。。
もう清心温泉のことで頭がいっぱい。
どうしようもありません!
特に二宮さんの存在が大きいと。二宮さんは人との出会いと作るのが上手いと。
どんどんと新たな出会いが生まれ、そしてコミュニティーが育ってゆく。
結果、銭湯がなくてはならない地域のコミュニケーションの場になったと。
安田さんはブログを書かれていますが清心温泉について熱く書かれています。
人前で話をするのは得意ではないとおっしゃっていましたが結局長かったです。
裏を返せばそれだけ清心温泉、二宮さんの虜になっているということでしょう。
さいごに
清心温泉はどうなるのか
クラウドファンドは目標金額に到達しませんでした。
三江線えき縁日祭りと同じAll or nothingで設定金額に到達しないと決済が一切行われません。
今回、目標金額に到達していなかったので成立しませんでした。
7月29日までに目標金額を集められない場合は再建を諦めるようですがなんとかならないものかなと思います。
個人的に再建について妄想をすれば、いきなり銭湯の再建ではなく、『足湯+焼き鳥屋』からリスタートしてみてはどうでしょうか。
焼き鳥屋だけでもいいと思います。
清心温泉は焼き鳥スペースも併設していました。
銭湯での出会いと居酒屋のようなお酒の場での出会いって似ている部分があると思うんですよね。
まずはハードルが低い部分からリスタートして徐々に再建への道を進んでいったらうまいこといくのではないでしょうか。
三江線の鉄道資産の活用でも、いきなりトロッコを走らせるのではなく、レールバイクや古本市や駅舎を活用した流しそうめんをやったりしてハードルが低いところから取り組んでいます。
いかに多くの人に興味・関心を持ってもらえるか
これは三江線沿線地域と同じ課題と言えます。
SNSやWEBで情報の発信をしていますが限界があります。
ネットは能動性が必要なんですよね。検索しないとダメなんです。
ネットは一見無限の広い世界と思いがちですが実は狭い。
だから何も知らない人に興味や関心を持ってもらうことが難しい。
三江線沿線の場合はフリーペーパーをつくる動きがあります。
フリーペーパーで一挙に解決、という具合にはなりませんが一定の効果があると思います。
このように課題は同じようなものなので今後も銭湯について記事の取り上げていってこのブログも益々深いものにしてゆくつもりです。
コメントを残す